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最大制動電流について |
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最大制動電流は、サイリスタブレーキに流せる電流の最大値です。
実際にはパルス状の電流が流れますが、電流値は直流の平均値で表しています。
モータの極数やモータまでの配線長などによって、制動電流は変わります。
ボリュームを一杯に回した場合は、場合によっては電流値が最大電流値を超える場合が有ります。
どんな場合も最大電流値は超えないようにお願いします。
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適用モーターについて |
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例えばモーターが2.2KWの場合、サイリスタブレーキはSB-2DBですが、SB-3DBを使ってもモーターに流れる電流は同じです。
制動電流は、モーターによって決まります。
ですから、最大制動電流との関係で適用モーターを推奨しています。
適用モーターの大きいサイリスタブレーキを使っても制動電流は大きくなりません。 |
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インバータとの併用について |
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インバータの負荷側にサイリスタブレーキを付けることはできません。
サイリスタブレーキは、交流電源側に接続してください。
インバータと併用する場合は、モーターとはマグネットスイッチで完全に切り離してください。
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正逆転運転でインチング動作を行う場合 |
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サイリスタブレーキが壊れることがありますので、
メインのコンタクタとブレーキ用のコンタクタは、メカニカルインターロック付きをお使いください。 |
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大容量トランス付タイプ、大容量リレー・トランス付タイプのトランスの保護について |
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サイリスタブレーキに使っているトランスは、短時間定格で設計されています。
10分間隔で10秒間の通電という仕様です。
従って、10秒間でも最大電流を流すと、かなり熱を持ちます。
これを保護するためにはサーマルリレーを使います。
実際に動作させて見て電流値を設定します。
動作する電流値よりも少し大きめの電流値に設定します。
サーマルリレーも熱による動作ですが、2回目の動作では同じ電流でも動作時間が短くなります。
繰り返し動作させる場合は、少し時間をおいてから動作させてください。
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高速型について |
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高速型は制動時間を最大で2秒にしているタイプです。
工作機械などで、サイクルタイムが短く、しかも早くモータを止めたい場合に使います。
繰り返しブレーキをかけますと、モータが発熱します。
モータが熱くなりすぎない様に気を付けてお使いください。
サイリスタブレーキも熱を出しますが、モータの方が早く熱くなります。
最大トルク、最大2秒でブレーキをかけた場合、サイクルタイムは2分以上を目安としてください。
電流が小さければ、サイクルタイムは短くても大丈夫です。
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後板について |
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サイリスタブレーキの後面は、オープン状態になっています。
電線などの異物が中に入ると故障の原因になります。
又、内部の配線などに触れることのない様に保護するためのカバーです。
必要に応じて指定してください。 |
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端子台カバーについて |
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端子台の端子部分が露出になっています。
安全を厳しく要求される場合は、カバーが必要になってきます。
必要に応じて指定してください。 |
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